スペインから見た日本って?
福岡在住の外国人の方々を取材し、さまざまな国の福祉などにまつわる話を
掲載しています。
「えっ?外国語で取材?」
私も最初はそう思いましたが、「日本語で」です。
皆さま、たいてい日本語がお上手なんです!
今回、私が取材したスペイン人のアレさんの日本語力には舌を巻きました。
「スペインは都市でも人口はそんなに多くなく、外食産業も盛んではないので
日本のような“市場”はありません」
とアレさん。
マーケットじゃなく“シジョウ”と確かに言われました。
こんな難しい言葉がスペインの方の口から出るとは!!参りました。
さて、お話を聞くうちに、日本の教育の問題点が見えてきました。
アレさんは、中学生のときアニメ「ドラゴンボール」にはまって以来の日本通。
ずっと日本に住みたいと思っておられたそう。
日本のいい点、悪い点をよく分かっておられます。
例えば「エコロジー」について。
日本では「エコバッグを持とう」「ノーネクタイにしよう」など
枝葉の言葉ばかりが先行されています。
「エコロジーの考えがなぜ必要か、といった根本的な問題を
もっと教えるべき。日本では細かい『枝葉』ばかり教えすぎています。
そして、その『枝葉』は時代によってコロコロ変わるから、
人々は混乱します。スペインでは幹の部分にもっと時間をかけて教えます」・・・と。
アレさんは、木の幹と枝葉のような絵を書きながら、説明してくださいました。
これは、何もエコロジーに限ったことではありません。
鋭い指摘でした。
他国の人から言われてこそ、気づくこともあります。
「う~ん」とうなずいてしまいました。
「日本人が思いやりがないとは思わないけれど、
福岡の車や自転車の運転マナーの悪さは思いやりが足りないと
思います」と、福岡市に住んで4年のアレさん。
他府県から来た私も同感です。
日本が、日本人が大好きだからこそ、
気づいてほしいというアレさんの親心が垣間見られます。
ふと気づくと、アレさんのお話にはどのお話にも
「自分の考えはコレ」という、揺らがぬ「根幹」があるように思いました。
幹を教える、スペインの教育の賜物かもしれません。
国を超えて話が盛り上がり、
とても幸せな気持ちになって取材を終えました。
記事は、「しあわせの輪」(夏号)に掲載されますので、
ぜひ読んでください。







