県民講座「障害者の人権」に参加しました。
福岡県人権啓発情報センターで行われた
特別展の県民講座に参加しました。
この特別展は今年で32回目になりますが、
今回のタイトルは
「支え、支えられ、共に生きる、絆むすぼう」となっています。
私はこの日「障害者の人権」という県民講座を聴きました。
この講座の講演者は、社会福祉法人こぐま福祉会理事長で
久留米信愛女学院大学非常勤講師の大熊猛さんでした。
大熊さんは、長年幼児教育の仕事をされて来ましたが、昨年3月東日本大震災の時は
被災地の施設の子供達と全然連絡が取れず、テレビのニュースを見るしかなかった
との事でした。
その後、10日過ぎて高齢者、病人、子供達の事が分かったそうで
すが、大熊さんは
①動けない、身体不自由な人(ねたきり、車いすの人)
②言葉が出ない人(自閉症の人など)
③状況が理解できない人
④環境の変化に対応できない人
といった障害者の皆さんの事を心配したそうです。
その後施設は全滅し、子供達の何人かは津波にさらわれ、
情報がほどんど入らない中で、自閉症の子供達30人~40人の
集団生活が始まりました。
子供達の中には、食物のこだわりから集団生活ができない子供も多く、
夜は眠れずパニッックになり、このような状況の中で絆、みんなで
助け合う事が求められました。
大熊さんはこのような震災の時以下の事が重要との事でした。
①子供達の生命維持に備えた医療的配慮
②子供達の個性、特徴、課題の整理
③本人の事(個性、特徴)を多くの人に知らせる。
④子供達との関わり方のポイント
⑤連絡カードの工夫。
震災の時は薬が不足して皆困った状況でした。
そのような状況の中で何とか生き延びた子供もいました。
昔は障害児を持つ親は色々な問題を隠していましたが、
今は障害児も医療的フォローが受けられ、
学校にも一人で通学できるようになっています。
また育児環境も核家族、少子化、子育て機能の低下、
生活体験不足なとで変化しています。
このような環境の中で求められる地域の障害福祉として
①地域で、在宅で
②障害種別を超えて(人間として全ての事を総合的に)
③格差のないサービスと質の向上
④選べる施設と機能
⑤生活の質(QOL)の向上
などですが大熊さんは現在、福岡県八女市で廃校になった
小学校の校舎を利用して、障害者の生活の場としての
福祉施設みんなの館を経営しています。
この施設は久留米市の高良山のふもとにあり、晴れた日には
有明海が見えるランチルーム、理科室、家庭科室、色々な事ができる
アリーナ棟などがあります。
長年、幼児教育の仕事をされた大熊さんの今後のご活躍と
このような施設の更なる充実が望まれます。
みんなの館(福岡県八女市上陽町下横山2110TEL0943543900
FAX0943542207)<平成24年1月28日午後8時30分>
(平井直子)


